紙の申請書をゼロに。
扶養内勤務の時間管理や有休残数を自動化し、
管理側の負担軽減だけでなく業務全体の質が向上しました。

株式会社ピエトロ

業種製造業
社員数 305人（2025年10月時点）
住所〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神3-4-5
Web https://www.pietro.co.jp/

クロノスPerformance
クロッシオン

わたしたちのはじまりは、1980 年に福岡市・天神にオープンした小さな一軒のスパゲティ専門店。
現在では、ドレッシングやパスタソースなどの製造・販売、レストラン事業などを展開しています。
2027年春には、福岡県古賀市に新工場『PIETRO FACTORY PARK』をオープン予定。
ブランド体験施設やレストラン、直売ショップを併設し、製造工場としての機能だけではなく、「わたしのおいしいをみつける場所」をテーマに、人が集い、おいしく、楽しい時を過ごす場所を目指しています。

課題
- 手計算で勤務状況を管理
- 紙による申請書の運用と管理が煩雑に
導入のきっかけ
- 申請・承認ワークフローの自由度が高い
- パート従業員の多様な勤務形態にも対応
効果
- 扶養内で勤務している従業員の勤務実績を見える化
- 振替休日や有休残数を一元管理
- 従業員と所属長、管理者それぞれにとって使いやすい

今回、紙の申請書をなくし、勤務データの一元管理を目的に導入した勤怠管理システム「クロノスPerformanceクラウド」と「クロッシオン」によって、振替休日や有休残数の管理を自動化させ、管理側の負担軽減だけでなく業務全体の質が向上したというピエトロ様にお話を伺いました。

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課題

手計算で勤務状況を管理

クロノスの導入前は工場とオフィスで全く異なる勤怠管理の方法をとっていたため一元化ができず、管理業務が煩雑になっていたことが課題でした。
まず、オフィスでは勤怠管理システムを用いて運用を行っていましたが、システムの個人画面では振替休日の管理や有休残数の確認ができない仕様だったため、管理側への問い合わせが多く発生していました。
その対応として、残数をExcelで作成した別表で管理し、有休残数については毎月の給与明細に記載することで、従業員自身で確認できるようにするなどの対応をしていました。しかし、手計算による手間が大きく業務負荷の一因となっていました。
その他、所属長が部下の勤務状況を確認ができないため、勤務時間の把握が難しい状況にありました。

紙による申請書の運用と管理が煩雑に

一方で、工場では申請を紙で運用していました。
従業員が紙に申請内容を記入し提出、所属長の承認を経て管理側へ届き、勤怠管理システムに入力するといったフローでした。この紙による申請書の運用は課題も多かったです。
具体的には、現場作業が多いため申請の事務手続きは現場作業時間外の限られた時間で行われることから、紛失や申請漏れ、申請内容の不備などがどうしても発生してしまうという状況でした。内容に不備があった場合には都度差し戻しが発生するため、そのたびに従業員へ確認しなければいけません。
しかし、現場での作業が中心となる従業員にタイミングよく確認を取るのは難しく、特に月末には確認作業に多くの時間を要してしまい、この点においても課題であると感じていました。
工場には約170名の従業員が在籍し、勤怠に関する申請だけでなく生産実績の報告などにも紙の申請書が使われていたため、ペーパーレス化が進んでおらず、書類の管理も煩雑でした。
実際に、有休届が他の書類に紛れ込んでしまうケースも稀に発生しており、業務効率の面でも改善の余地があると感じていました。

導入のきっかけ

申請・承認ワークフローの自由度が高い

クロノスはカスタマイズ性が非常に高く、従来の集計方法をそのまま活かした運用が可能である点が大きな決め手となりました。
人事給与システムの切り替えに合わせて勤怠管理システムの見直しを並行して検討するという目的もあり、連携性や保守と更新にかかる予算面を踏まえて、現行システムの継続ではなく新たなシステムへの切り替えを決め、展示会にも足を運びながらさまざまな勤怠管理システムを比較しました。
検討を行うなかで、申請・承認ワークフローを担う「クロッシオン」は、申請経路の自由度が高く、難しい運用でも問題なく実現できるということが特に印象に残りました。
導入を決定してから稼働までの流れは非常にスムーズで、スピーディに対応できたことは大きな助けとなりました。
そして、オフィスで2024年5月から本格的な運用をはじめました。

パート従業員の多様な勤務形態にも対応

工場では2025年7月から本稼働を開始しました。
2026年に新工場の稼働を予定していたため、従来の管理方法の見直しに向けた準備を進めていました。
特に、これまで煩雑だった管理業務を改善するため、オフィスと同じ勤怠管理システムを導入し、情報連携の強化と社内DXの推進を図ることが導入の大きなきっかけとなりました。
工場ではパート従業員が多く勤務形態も複雑で多様なため、柔軟な設定かつ問題なく構築できるかどうかも重要なポイントでした。
そういった点もクリアできたことに加え、オフィスでの運用が安定し、使用感に関するポジティブなフィードバックもあり、安心して導入を決定することができました。

効果

扶養内で勤務している従業員の勤務実績を見える化

クロノスの導入後は、従業員が自身の勤怠実績をリアルタイムかつ好きなタイミングで確認できるようになりました。特に、扶養内で勤務している従業員にとっては労働時間の調整が必要なため、日々の勤務状況が「見える化」されたことで、年末に慌てることなく計画的に働けるようになったと好評です。
また、紙による運用は完全に廃止され申請における手間は大幅に削減しています。
以前はタイムカードの確認ができない仕様だったため、打刻漏れが発生しても管理側から個別に連絡する手間を要していましたが、現在では各自がデータを確認して必要に応じて申請を行えるようになっています。
さらに、2026年に稼働予定の新工場では、多様な働き方への対応が求められる可能性がありますが、クロノスではそのような勤務形態にも柔軟に対応できるようなので、運用を行うなかでの安心感も非常に高いです。

振替休日や有休残数を一元管理

クロノスを導入してからは締め日の確認作業が大幅に短縮されたと同時に、従業員と所属長双方の勤怠に対する意識にも変化が見られるようになりました。
所属長も部下の勤務状況を把握できるようになったことで、会社全体として勤怠管理への意識が高まっていると感じます。
また、従来Excelで管理していた振替休日や有休残数もシステム上で一元管理し、紙による申請書がシステム化されたことで、収集から承認・手入力にかかっていた約1週間という時間が今では3日程度にまで短縮されました。
勤怠管理の効率化だけでなく従業員の自律的な確認や申請によって、管理側の負担軽減にもつながり、業務全体の質の向上を実感しています。

従業員と所属長、管理者それぞれにとって使いやすい

集計は「クロノスPerformance」で管理していますが、勤務表などの帳票をCSV・PDF・Excel形式で出力できるようになりました。これまではPDF形式のみの出力に限られていたため、資料作成時にはExcelへ手入力する手間が発生していましたが、用途に応じてファイル形式を選べるようになったことで業務効率は大きく向上したと実感しています。
従業員の残業時間についても月末にまとめて確認するのではなく、日常的に把握できるようになった点は非常に便利です。
また、工場では現場作業とオフィスワークが混在しているため、残業申請の方法も柔軟に選択できるようになりました。具体的には、ワークフローを通じて申請する方法と、タイムカードから直接申請する方法の両方を利用し、各部門の運用や申請経路に合わせて活用しています。
クロノスの導入により、紙による煩雑な管理が解消され、運用の柔軟性が向上しました。
その結果、従業員・所属長・管理者それぞれにとって使いやすく、運用しやすい環境が整い、大きな導入効果となりました。

導入前

導入後

クロノスから株式会社ピエトロ様へ

福岡営業所 – 営業担当コメント

日頃より弊社製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
また、取材について快くお引き受けいただき、ご協力を賜り誠にありがとうございました。
クロッシオンの導入により、従業員の方々の勤怠管理に関する意識が高まったとのお言葉をいただき大変嬉しく存じます。
今後も、より安心してお使いいただける製品やサポートを提供し、貴社のお役に立てるよう精進してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

取材担当コメント

取材では貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
機能の柔軟さをご評価いただき、クロノスの勤怠管理システムを採用いただけたことを大変光栄に感じながらお話を伺っておりました。
2026年に予定されている新工場においても、クロノスのサービスを通じて多様な働き方の実現に向けたお手伝いができましたら誠に嬉しく存じます。
今後もしっかりとサポートさせていただきながら、より良い製品の提供とアップグレードに努めて参りますので、引き続きご愛顧いただけますと幸いです。