林業という不規則性のある形態に対応。
通信環境のない現場従業員の直行直帰にも
スマートフォンアプリで客観的な記録を実現できました

邑智郡森林組合

邑智郡森林組合

  • 業種 サービス業(森林整備、素材生産、木材加工)
  • 社員数 86人(2025年9月時点)
  • 住所 〒696-0003
    島根県邑智郡川本町大字因原66番地
  • Web https://oochi-shinrin.jp/
  • クロノスPerformance
  • クロッシオン

邑智郡森林組合の管内は邑智郡内3町と江津市桜江町に広がり、江の川下流域に位置する島根県中央部の地域です。古くからアカマツの用材やコナラ・クヌギの薪炭材を生産し、農地とともに人々の暮らしを支えてきた、緑豊かなこの郷で、循環型林業に取り組む当組合は、県の中核組合として事業を展開しています。
役員・従業員一同、組合員の地位向上と森林の持続的な育成・活用を使命とし、資源整備と次世代への継承に努めています。改革を重ね、事業の推進とともに地域振興にも尽力してまいります。

  • 課題

    • 多種多様な形態により管理が煩雑に
    • アナログ運用と管理によって全体的な工数が発生
  • 導入のきっかけ

    • 通信環境のない現場従業員も客観的な記録ができる
  • 効果

    • 客観的な記録とリアルタイム反映で勤怠管理全体の効率化を実現
    • 残業時間の実績と申請内容のズレをなくし、リアルタイムで確認
    • グループウェア機能でスケジュール確認を効率化
    • 組合全体の意識改革を実感

今回、紙などのアナログ管理から脱却し、客観的な記録と集計作業の自動化を目的に導入した勤怠管理システム「クロノスPerformanceクラウド」と「クロッシオン」によって、直行直帰が発生する現場従業員の課題を解消、申請内容と実績のズレをなくし、集計作業を効率化できたという邑智郡森林組合様にお話を伺いました。

課題

多種多様な形態により管理が煩雑に

クロノス導入前は全体的に紙ベースで運用を行い、出退勤も紙に押印して記録するスタイルでしたが、客観的な勤怠記録という点では十分とは言えず、運用面で課題を感じていました。
さらに、日給制や月給制など複数の賃金形態を採用していたため、勤務形態も多種多様で勤怠の集計にも多くの時間を要している状態でした。
基本的には拠点ごとに所属長が管理を行っていましたが、現場従業員の多くは植栽や育成などの業務で直行直帰が多く、出勤簿の提出は給与計算前に集中するため管理者は締め日直前に確認しなければなりませんでした。
日々の勤務状況をリアルタイムで確認できる仕組みがなく、勤怠データを正確に把握する点でも早急な見直しが必要だと感じていました。

アナログ運用と管理によって全体的な工数が発生

勤怠の集計作業では各拠点から届く出勤簿の内容をExcelに手入力して、関数を使って手計算を行うといった方法で管理していたため多くの工数が発生していました。
集計時間には、丸1日以上の時間がかかっていたと思います。
有休や残業などの各種申請書も紙で運用していたため、申請内容と勤務データを突合させながら確認を進める必要があり、今思えば一元管理ができていなかったことで時間のかかる作業が多かったと感じています。
紙の申請書では提出後の実態が見えにくいことも課題で、有休の取得や取り消しが事後報告となることも多かったです。
差し戻しや確認のやり取りに時間がかかり、当然ながら有休をしっかり取得できたかどうかの確認もリアルタイムで把握できないため、この点においても業務効率の改善は長年の課題でした。
加えて、出勤簿の保管スペースや写しを探す手間も発生し、全体的な管理コストを削減したいという気持ちが大きかったです。

導入のきっかけ

通信環境のない現場従業員も客観的な記録ができる

労働基準法で定められた労働時間の管理をより徹底するためにも、客観的に勤務状況を把握できる仕組みが必要だと感じ、勤怠管理システムの導入を検討しました。これが最も大きなきっかけといえます。
検討の際はいくつかのシステムを比較しましたが、費用と機能のバランスがよく導入時の作り込みにも大きな手間がかからないという印象を受け、クロノスを前向きに検討しました。
特に課題となっていた直行直帰の発生する現場従業員の打刻についてはスマートフォンアプリからかんたんに操作できる点が決め手でした。
操作性も良くクロノスなら現状で抱えている課題を解決できそうと運用後のイメージが明確になったことで導入を決定しました。
また、日給制や月給制などの賃金形態に加え、複数の勤務形態にも柔軟に対応できるシステムであったことも、導入を後押しした大きな要因です。

効果

【お話を伺った方】総務課 ご担当者様
【お話を伺った方】総務課 ご担当者様

客観的な記録とリアルタイム反映で勤怠管理全体の効率化を実現

クロノスの導入後、まず打刻については勤務形態に応じた方法で運用できるようになりました。
事務職員は「Webレコーダー」を使用してパソコンから打刻し、現場従業員は「スマートテレタイム」を活用することで、電波の届かない環境でもスマートフォンアプリから打刻できています。
申請承認は「クロッシオン」を導入し、クラウド運用に切り替えました。
勤怠管理者にとって年度有給休暇の取得状況は給与に直結する重要な情報ですが、各種申請も従業員から「クロッシオン」で申請してもらい、取得日数など集計項目を自動化できる体制が構築できたことは大きいです。
打刻から申請、集計という面で、客観的に記録した情報をリアルタイムで反映し、自動集計できるようになったことは勤怠管理を行うなかでの作業時間も大幅に短縮され、全体的な効率化を実感しています。

残業時間の実績と申請内容のズレをなくし、リアルタイムで確認

申請承認についても「クロッシオン」で実績に即した管理ができるようになりました。
残業申請の内容と実績が乖離してしまうといった課題も、導入後はより正確な残業時間の把握ができるようになり、管理者の効率化はもちろん、従業員も安心して申請できる環境になったのではないかと実感しています。
当時は勤怠を管理するなかで、残業時間を多く見せる虚偽申告ではなく、むしろ残業時間を増やすことに罪悪感を抱く従業員もいたのではないかと感じていました。
しかし、正確な残業時間の管理は欠かせないため、この部分がシステムによって開始と終了時刻の反映を自動化できる点は大変助かっています。

グループウェア機能でスケジュール確認を効率化

「クロッシオン」を導入する際にグループウェアオプションを追加しましたが、費用が安くて使いやすいです。
情報の確認は格段に効率化され、他の従業員のスケジュールも確認できるため管理側へ問い合わせが来るといったことも無くなりました。
そのほかにも、アンケートや回覧板機能も利用できるため、内容の履歴を残しながら通知したいときに便利で必要に応じて活用しています。

組合全体の意識改革を実感

クロノスを導入してから約1年経ちますが、紙からシステムへ切り替える方法へ舵を切ったため、スマートフォンの操作に慣れない従業員も多いなか、問題なく運用できるかといった不安もありました。
しかし今では、稀に打刻を忘れてしまう従業員もいますが割合は非常に少なく、出勤と退勤のボタンを押すだけなので運用は格段に楽になったと思います。
なかには打刻を忘れないよう、スマートフォンのアラームを打刻前に鳴るよう設定し、管理している従業員もいるようです。
そういった面でも勤怠管理に対する意識が組合全体で向上したと実感していて、クロノスを導入したことで管理側の効率化だけでなく、従業員自身が自分の勤怠としっかり向き合うきっかけにも繋がったのではないかと感じています。

導入前

導入前

導入後

導入後

クロノスから邑智郡森林組合様へ

広島営業所 – 営業担当コメント

日頃より弊社製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
業務改善のお手伝いができたこと、大変嬉しく思います。
DX化が進みづらいと言われている業界の中でいち早くご導入いただき、しっかり成果も出ているとのことで安心しました。
今後も、より良いシステムと安心してご利用いただけるサポートを提供できるよう精進してまいりますので、引き続きご愛顧いただけますと幸いです。

取材担当コメント

取材では貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
林業という複雑な勤怠管理の中で、弊社のシステムをご活用いただけていることを大変ありがたく感じながらお話を伺っておりました。
効率化だけでなくさまざまな面でメリットを感じていただけていること、大変嬉しく思います。
今後もしっかりとサポートさせていただきながら、より良い製品の提供とアップグレードに努めて参りますので、引き続きご愛顧いただけますと幸いです。

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