クロノスPerformance 1年単位の変形労働時間制に対応
1年を通じて繁忙期、閑散期がある製造業や観光ホテル・宿泊施設や、学校などでご利用いただける複数月単位の変形労働時間制の設定が可能です。
設定事例
設定方法
STEP1 [時間項目の設定]で複数月単位の変形労働時間を計算する時間項目を有効にする
メニュー[設定]から[時間項目の設定]にすすみます。
- [基本項目]タブ
005 所定労働と014 週超過、および021 H法定超過の「有効」にチェックをつけます。
- [残業項目]タブ
- (1)104 ほか残業のユーザー定義名を「延長時間」と入力をおこない、特別処理で「延長」を選択します。
- (2)105 定時深夜のユーザー定義名を「深夜割増」と入力をおこないます。
- (3)106 法外普通のユーザー定義名を「休日残業」と入力をおこないます。
設定ができましたら「更新」ボタンをクリックして[時間項目の設定]を閉じます。
STEP2 [勤務区分の登録]に複数月単位の変形労働時間に対応する時刻を設定する
メニュー[勤務体系]から[勤務区分の登録]にすすみます。
- 平日の勤務区分を登録します。今回は、通常と5.5h勤務と9.5h勤務の設定例をご案内します。
- (1)勤務区分コードに任意で番号を入力します。
- (2)勤務区分名を任意で入力します。
- (3)標準・所定・コアに勤務開始時刻と終了時刻を入力します。
- (4)普通残業と延長時間は時刻帯と時間数帯を入力します。深夜割増は時刻帯のみとなり、25%割増として計算を行います。
- 休日の勤務区分を登録します。
法定休日以外の休日の勤務区分を登録します。
- (1)勤務区分コードに任意で番号を入力します。
- (2)勤務区分名を任意で入力します。
- (3)延長時間と休日残業は時刻帯と時間数帯を入力します。深夜割増は時刻帯のみとなり、25%割増として計算を行います。
- 法定休日の勤務区分を登録します。
法定休日は複数月単位の変形労働時間にふくまないため当月内に支払います。
- (1)勤務区分コードに任意で番号を入力します。
- (2)勤務区分名を任意で入力します。
- (3) 法定休出は時刻帯に入力します。法定深夜は25%割増として計算を行います。
設定ができましたら「更新」ボタンをクリックして[勤務区分の登録]を閉じます。
STEP3 [カレンダーの登録]で複数月単位の年変形に対応するカレンダーを設定する
メニュー[勤務体系]から[カレンダーの設定]にすすみます。
- カレンダーの設定をします。
- (1)「区分設定」ボタンをクリックして「新規」ボタンをクリックします。このときカレンダー区分コードは自動で付番します。
- (2)カレンダー区分名に「年変形カレンダー」を入力します。
- (3)「追加」もしくは、「新規」ボタンをクリックして就業区分の設定を表示します。
- (4)就業区分名、就業色、文字色、勤務区分を設定して「OK」ボタンをクリックします。
就業テーブルを設定できましたら「閉じる」ボタンをクリックして[カレンダー区分の設定]を閉じます。
- カレンダーの登録をします。
区分設定で登録した色をカレンダーで割り当てます。
設定ができましたら「更新」ボタンをクリックして[カレンダーの登録]を閉じます。
STEP4 [集計区分の登録]で複数月単位の変形労働時間に必要な項目を集計するための集計区分を設定する
メニュー[勤務体系]から[集計区分の登録]にすすみます。
「新規」ボタンをクリックして集計区分を追加します。このとき集計区分コードは自動で付番します。
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[基本設定]タブ
- (1)労働形態の選択で「複数月変形労働」を選択します。
- (2)週超過(計算変数T14)を計算するにチェックをつけます。
- (3)「変形期間の設定」を1年単位にする場合は「12ヶ月」として、「起算月」を1月~12月で選択します。
STEP5 [勤務処理]の合計欄を設定します
メニュー[日常処理]から[勤務処理]にすすみます。
「設定」ボタンから「合計設定」タブの合計欄の計算変数に複数月単位の変形労働時間にかかわる項目を設定します。
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当月
- (1)HK3契約日数:当月TC6契約時間の回数
- (2)HK4契約時間:当月T6契約時間数の集計
- (3)HK5上限時間:当月の法定労働時間の総枠を算出
- (4)HK7実働時間:当月T5所定労働の時間数の集計
- (5)HK8延長時間:当月の延長時間からT14週超過の集計を差し引いた時間
- (6)T14週超過 :週合計からT6契約を差し引いた時間
累積
- (7)HK104契約時間:開始月から当月までの契約時間数
- (8)HK105上限時間:開始月から当月までの法定労働時間の総枠を算出
- (9)HK107実働時間:開始月から当月までの所定労働時間数
- (10)HK108延長時間:開始月から当月までの延長の集計からT14週超過の集計を差し引いた時間
変形期間
- (11)HK205上限期間:対象期間における法定労働時間の総枠数を合計
- (12)HK209法定超過:対象期間における法定労働時間の総枠を超過した時間数を集計
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STEP6 [勤務表]に複数月単位の変形労働時間に関係する帳票を設定する
メニュー[日常処理]から[勤務表]にすすみます。
- 複数月個人表を設定します。
- (1)「設定」ボタンから勤務表の設定を表示して「新規」ボタンをクリックします。
- (2)帳票名を【年変形労働】複数月個人表と入力して、帳票種別を「複数月個人表」とします。
- (3)「明細フォーマット」タブの計算変数に帳票に必要な項目を表示します。
当月
- 20)HK4契約時間:当月T6契約時間を集計
- 21)HK7実働時間:当月T5所定労働時時間数間数の合計
- 22)HK8延長時間:当月の延長の集計からT14週超過の集計を差し引いた時間
- 24)HK5上限時間:当月の法定労働時間の総枠を算出
年変形累積
- 25)HK104契約時間:開始月から当月までの契約時間数
- 26)HK107実働時間:開始月から当月までの所定労働時間数
- 27)HK108延長時間:開始月から当月までの延長の集計からT14週超過の集計を差し引いた時間
- 29)HK105上限時間:開始月から当月までの法定労働時間の総枠を算出
法定超過
- 30)HK9法定超過:法定労働時間の総枠を超過した時間数を集計
サポート会員様向けに、複数月単位の変形労働の設定について詳細なマニュアルをを掲載しております。
製品のシリアルナンバー・ライセンスキーをご用意の上で以下のURLからご確認ください。
https://www.xronos-inc.co.jp/CustomerPage/
・掲載場所
クロノスPerformance」→「操作設定マニュアル」→「簡単マニュアル」
(3)複数月単にの変形労働制についてのご案内
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